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映画と本

漫画:「紅匂ふ」大和和紀

内容は、基となったエッセイの著者が舞妓になるまでのエピソード、舞妓修行中の出来事、祇園のしきたりのこと、祇園の仲間のこと、そしてご自身の恋、漫画オリジナルエピソードである、主人公のその後の人生にいきつくまでの出会いを書いた漫画です。

 

本の概要

「紅匂ふ」は、全4巻。高度経済成長期にご活躍なされた芸妓のお話です。

 

⇒【参考】エッセイ:芸妓峰子の花いくさ

mari24.hatenadiary.com

テーマの考察

花街の世界と言う、世間がなかなか知りえないことを伝えてくれています。舞妓や芸妓と遊んだ経験は男の誇りであり、祇園で働く人々は、文化を守り、美しい信念があるからこそ、彼女もこのように力強く書けるのだと思うと、日本の伝統の素晴らしさを再認識させられます。 

著者のプロフィール

私の大好きな漫画家の1人である、大和和紀。 

代表作として「イシュタルの娘」「あさきゆめみし」「ヨコハマ物語」「N.Y.小町」「はいからさんが通る」など多数の作品を発表しています。

著者に感じたこと

初めて大和和紀の漫画を読んだのは、小学生の頃に同級生が学校に持ってきた、漫画「あさきゆめみし」。線の細かい独特の画風で、少女の頃よりも大人になってから絵の美しさが分かるようになりました。平安時代から現代まで、色々な漫画を描かれていますが、どれも面白いです。代表作ほか、「天の果て 地の限り」「にしむく士」「翼ある者」「菩提樹」「ひとりぼっち流花」なども持っています。

 

「イシュタルの娘」は近年、2017年まで連載されていましたが、画質の衰えが全く感じられません。御年70歳とは思えない、見事な漫画でした。

本に対する共感

(ネタバレ注意) 

彼女は、幼い時から人生が決められ、望んで芸の道に進んだ訳ではありません。彼女自身キッパリと主張しています。しかし、自分の置かれた運命から逃げずに向き合います。それどころか、素晴らしい結果を出し、多くのお客様に愛されました。

 

その後は引退し、養女となった家(置屋)も継ぎませんでしたので、世間からは厳しいご意見もあるかもしれません。それでも、自分の意思を強く持つ彼女に惹かれます。

誰にとっても人生はたった1度きり。ご自分の可能性を信じ、諦めず、一生懸命生きている人を、尊敬したいです。

自分を変えた生き方

私はとても中途半端な人間です。だから、どんなことであっても、記録を作った人は素晴らしいと思います。もしかしたら私が生きたこれまでで、『記録』とはならなくとも、誰かの『記憶』には残っているかもしれません。しかし、誰かの記憶の中は届きづらいですから、何か記録になるものを残し続けていきたい、そんな思いから執筆を始めました。 

このように自分を認められない私ですら、私と言う1つの人生は与えられています。私が生きている限り、挑戦することを楽しみ、逆境に挫けず、何かをしながら生きていきたいです。

主人公と管理人

祇園の女性然り、このような華やかな世界の女性はどうしても舞台寿命は短くなります。そうすると、若い時を消費してしまった分、より多くの不安と闘わなくてはなりません。なまじ一流の男達とのお付き合いを知ってしまうと、華やかな生活から一転して最盛期の終わりを迎えることは怖くなるでしょう。華であった時代から降り、まだまだ長い人生を切り替えて、後世に尽くす彼女は素晴らしいと思います。

 

私はこんなに頑張ったし、真面目で素晴らしくて立派なのよ!って言ってもいいじゃないですか。たとえば大学を現役で卒業して22歳から60歳、再雇用で65歳まで、38年間または43年間、18歳から働けば47年間、一般的な会社員であればこのように働く人も居れば、起業して80歳まで生きて生涯現役で舵取りしてわずかな年金を受け取る人も居ます。様々な世界に生きる人が、どのように社会貢献するかは、それぞれです。

 

このような働きをして生きてきた人たちを支え、励ます人はどのように生きているか、考えたことはありますか?自分の人生の責任を取るのは、自分しか居ません。一時的なお付き合いや応援が、どのように彼女を育て、発展させ、生きていくかは、彼女次第です。 

 

私も、多くの人に、たくさんの話を聞かせてもらいました。その経験を活かして、後世に残していきたいですね!

主人公の恋

この女性は、日本の一流をご贔屓に持ち、あの有名俳優・勝新太郎と恋仲になりました。しかし、現在では勝新太郎の妻・中村玉緒さんが有名過ぎるあまり、愛人への情けはないようですね。作中では、なんとなく分かってもハッキリとは描かれていません。

 

私は不倫をしない主義ですが、主人公のように、妻が居る男性と恋に落ちる気持ちは理解出来るように思います。恋愛に本気になってしまえば、妻の存在を気にするのは当たり前なのではないでしょうか。素敵と思える男性は人の心を大切にするから、妻との生活が軸になっているパターンが多いと思いますし、ある程度の歳になっても独身でいる男性には、必ずと言っていいほど、ご自身では気が付かない何かが欠けているように見受けられます。その欠けている何かを埋めてあげられるくらいの女性であれば、男性は結婚したいと思うのでしょう。

まとめ

本の内容から少し離れ、メイクの話をしますが、最近自分の眉がキマらず、美容雑誌などで研究していたら、眉にチークを足すなんて記事がありました。舞妓さん・芸妓さんのメイクは眉に朱を足しますので、その原理なのかもしれませんね。

 

面白い記事として、景気が良いと眉毛が太くなり、景気が悪いと眉毛が細くなるなんてありました。平野ノラさんのメイクを見ても、バブリーメイクでは極太に描くし、ここ数年は太眉ブーム、ちょっと前のリーマンショック辺りではそんなに太い眉は流行らなかった気もします。「石原さとみの眉毛が細くなったら、日本の経済は危ない!」なんて記事も見ましたが、メイクで経済が読めたら面白いですね。

 

物書きになろうと決めた現在、私個人の経済事情も不透明だから、眉毛でも太くしてみようかな(笑)。